熊野季節物語り・伝統林業『なすび伐り』

熊野市五郷町湯の谷 平成15年12月28日(日)撮影
尾中さんの山林

熊野市五郷町の林業家・尾中鋼治さんがおこなっている伐採法「なすび伐り」とは、野菜の「なすび」のように大きくなったものから切り取っていくのでそう呼ばれています。
通常は一斉に苗を植え、皆一斉に伐採する方法をとるのですが、「なすび伐り」の場合、山が丸坊主にならないため、土を保護し、水源の保全や災害に強い森になります。
左写真のように樹齢の違う木が混じり合って、森を形成しています。

作業の開始 木にワイヤーをくくりつける作業

倒す木が決まるとワイヤーを木に結びつけチリホールという機械を着けゆっくり引っ張りながら倒します。上の写真はチリホールを取り付けているところです。

倒す木は推定樹齢80年、木にワイヤーをくくりつける作業。高くまで伸びる梯子を使います。

ワイヤーを結び付ける
チリホールを操る尾中さん

これがチリホール、他の木に傷を付けないように倒すためのコントロールを行います。

高所でのワイヤーを結び付ける作業は、尾中さんの息子さんがおこなっています。

なすび伐り作業:1
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