熊野季節物語り・かやの木館杉皮の葺き替え:1

熊野市 平成15年4月6日(日)撮影
かやの木館 杉皮葺きの屋根

熊野市五郷町湯ノ谷にある「かやの木館」は、尾中鋼治さんの旧宅になり、その屋根の杉皮の葺き替え作業が行われました。手前にある大きな木が「かやの木」です。碁盤などに使われる高級材で、この大きさのものは珍しく、熊野市の文化財でもあります。

今回は南側の屋根のみを葺き替えです。反対側の写真です。もともとはこのように、杉の皮を並べていき、押さえ木(なご)を渡し、その上に重石を置いて風で飛ぶことなくしてあります。

石除け 杉皮はがし

まず始めに重石を除けます。葺き替え後使用するため反対の屋根などに石を除ける作業です。かなり大きな石で押さえているので、大変な作業です。

重石を除けた後、押さえ木も除け、古い杉皮を剥いでいきます。この時まだ良いものは使用できるので反対側の屋根の上に置いておきます。

作業中 杉皮剥終了

ほとんど取り除いた屋根の上です。

杉皮を剥ぐと屋根はこんな風になっています。

古い皮を取り除く作業