熊野季節物語り・かやの木館杉皮の葺き替え:3

熊野市 平成15年4月6日(日)撮影
てっぺんの作業1 てっぺんの作業2

一番てっぺんの折れ曲がった所の葺き替えです。杉皮を重ねながら尾根づたいに並べていきます。

重石をのせる木(なご)を針金でくくりつけます。

てっぺんの作業3 仕上げ

重石をのせていきます。その重みでゆっくりと杉皮は曲がって屋根になじんでいきます。

最後に重石をきちんと並べ直し、完成です。今年は南側の面のみ葺き替え、来年は反対側をおこないます。

尾中 鋼治さん

尾中 鋼治さん(林業家)
杉皮の葺き替えを終えた旧宅は木挽職として活躍した先祖代々のもので約300年が経過しています。旧宅前の庭に大きなカヤの木があるのでカヤの木館として親しまれています。11月にはカヤの木祭りも開かれます。
別棟には木挽きが使用したノコギリなどの山林道具と古文書が陳列されている「かやの木資料館」があります。
まちかど博物館として公開していますが、要予約です。

皮の葺き替え作業:2