熊野季節物語り・かやの木館杉皮の葺き替え:2

熊野市 平成15年4月6日(日)撮影
新しい杉皮 杉皮

新しい杉皮を屋根の上に上げていきます。これは昨年の秋に剥いだ杉皮です。春に剥いだ杉皮には虫が付くので剥がず、冬には剥ぎにくくなってしまうので秋の杉皮を使うそうです。

一列に重ね合わせながら並べ、3枚重ねていきます。この時新しい杉皮を下の2枚に、古いものを一番上に使います。

杉の木 調整中

昨年秋に、皮を剥ぎ取られた杉。皮を剥ぐときは杉は立ったままで、尾中さんが木に登り上から下に剥いでいきます。その時の取材も秋ぐらいにおこないたいと思います。

下から上まで5枚を重ねて行くのですが、重なり具合などを確認しているところです。

進行中 尾中さん

杉皮を押さえる木(なご)は、上から針金で吊すようにくくりつけておきます。針金を巻いている尾中さん。

下から一列づつ作り上げて行きます。横に押さえる木を針金で下に落ちないように縛り終えると、石を載せていきます。

皮の葺き替え作業:1